『 盆とお正月をお休みする旅館』
人を大切にする経営
〜ここまで社員のことを考えている〜
私はこの記事を読んだ時、卒倒するぐらい衝撃を受けました。
私の体験と同じだったからです。
その記事によると・・・
〜旅館「岩の湯」は、盆と暮と正月、クリスマスの時期を中心として、年間27日の休館日があります。
その旅館の社長さんは、子供の頃、いつも忙しい両親と暮らしていました。
夏休みや冬休みが終わって学校へ行ったとき、両親との旅行などで楽しく過ごした友達と話が合わなく、寂しい思いをしたそうです。
自分が社長になったら、その時期に休んでも隆々と繁栄する旅館にしようと考えていたそうです。
旅館業で一番忙しい時期に、社員が「休ませてくれ」と言えるはずがありません。
社員とその家族をとことん大切にする会社であり、社長だからこそ、社員が心から良い仕事をして、それがお客様に伝わり繁栄しているのだと思います。〜
この記事を読んで、私は卒倒するぐらい気付かされました。
私も小さい頃、小さな会社の社長である父は、いつも仕事で遊びに連れて行ってくれませんでした。
小学校の夏休みの作文に、皆んなは田舎のおばあちゃんの話がありましたが、私にはありませんでした。
その気持ちを持っていた私が、自分の子供の運動会も行かず、父母会も仕事中心で行かなかったのです。
“一生懸命仕事をしていること”、私は、それが一番の父親の使命と感じていたのです。
いずれ子供も分かってくれると信じていました。
この記事を読んだのが2013年。。。
そこから、社員の気持ちを第一に考え始めたのです。
“マニュアルはいらない”と言っています。
どんな型にせよ、気持ちが良ければ心が込もります。
その波動が、お客様に伝わるのです。
当然、売り上げは自然に上がります。
【法政大学大学院教授 坂本光司著;『日本でいちばん大切にしたい会社』より】