『1億円の定期預金は1本にまとめるな!』
【小山昇著「銀行とお金の話」より】
〜1億円の定期預金は、1本にまとめてはいけません。
定期預金をすることになったら、何本かに分けておくのが基本です。
1億円を定期預金にする時、1本の定期預金にまとめる社長が多いです。
そのほうが手間省けるし、長期で預ければ利息が良いからです。
ですが、定期預金を1本にまとめる社長が損をします。
お金が必要になって2500万円借りる際、1億円の定期預金を担保にとられたとします。
すると、無知な社長はこう考える。。。
1億円を担保に入れているのだから後7500万円借りられる。
しかし、この1億円は銀行に拘束されているため、2500万円の担保価値しかありません。
1億円を定期預金にする時は、1億円1本にしてはいけません。
2500万円×4本の定期預金に分ける方が安全です。
(そして、4本を1月、4月、7月、10月と時期を分けて、それぞれ1年定期で持つこと)
そうしておけば1本を担保に差し出しても、残りの3本は自由に使えます。
また、追加で資金が必要になったら、残りの定期預金を担保にしてお金を借りることができます。
また、2500万円の定期預金を担保にすれば、5000万円から6000万円位まで借りることができます。
無知の社長と銀行を知り尽くしている社長では、同じことをやっていても結果が大きく違うのです。〜