『 親は子供のファンになりなさい』
子供の芽を積まないこと
子育てに関して、世のお母さんたちは、
「自分が子供のしつけをしていかなくては。」
「子供がいるのだから、自分はもっとしっかりしなくちゃ!」
などと、両方背負って苦しんでいる人が多いように思います。
しかし、子育ての本質と言うのは、その子供の芽を積まないことなんです。
あれこれと手を出さないのだから、本来は楽なんですね。
でも、今、子育てが重荷になっている人は、多分、なんとか手を出そうとしているのではないのでしょうか。
手を出して子供を修正しようとするよりも、その子に対して「あなたのこういうところが素敵よ!」とか「この部分もすごいね!」と声をかけてあげる。
第三者として、一人のファンとして喜んであげることができたら、子育てはとても楽しいものになります。
本来持っている個性や能力を効かせた天才と呼ばれる人たち。
彼らは、幼い頃に自分の考え方や生き様について母親から「芽を摘まれてこなかった。」というのがとても大きな要素になっているみたいです。
例えば,動物は生まれた瞬間に目の前に動くものがあると、それを親だと思ってしまいます。
それが動物の本能なのですが、生まれて初めて見る母親は、子供にとってお手本です。
その母親からいつも肯定されている子供は、自分の関心事を否定されていないので、持って生まれた能力をスムーズに開花させることができるようです。
一方、母親が子供を他の子と比べ合って見ているのは、基本的に間違った見方でしょうね。
子供は、比べ合ってはならないんです。
一人一人が全員すごいものを必ず持っています。
母親は、子供に対して「あなたはそのままでいいのよ。」「それでよし!」って言ってあげることですね。
それを言い続け常に受け入れていくと、子供はとても個性的に、のびのびと育っていきます。
【参考文献;小林正観著『生き方のエッセンス35』】