『“頑張ってください”は使ってはいけない』
「頑張ってください」は時には人を傷つける。
医師の鎌田實さんの本「がんばらない」の〇〇ページに、こんな一説があります。
〜僕が、青年医師だった頃だ。
40代の末期がんの女性の患者さんの診察を終え、当時、僕の口癖だった「頑張ろうね!」と声をかけて、病室を出ようとした。
おかしな気配を感じた。
振り返ると、その患者さんが涙を落としている。
慌てて僕は、ベッドサイドに戻った。
「今日まで、頑張って頑張ってきました。先生、もうこれ以上頑張れません。」と言われた。
“がんばれと言う言葉がときには人を傷つけることがある”ことに気がついた。
がんばってがんばって、それでも頑張れないときはちょっと肩の力を抜く。
「自分に頑張りすぎなくていいよ!」と、声をかける。
自分だけではない、辛い状況にいる患者さんにも、「頑張りすぎなくていいよ!」と、声をかける。
ときには「よく頑張ってきたね、少し休もうか。」と、声をかける時もある〜
もちろん、これから取組むプロジェクト発信のような時、場合によっては、使う場合もあるでしょう。
社長として、特に大変な思いをしている最中には、十分注意しなければいけません。
「頑張ってください」と、つい言ってしまう。
社員からすると、「お前は頑張っていない、もっと頑張れ!」に聞こえてしまう。
私は「張り切ってくれて、ありがとう」をよく使います。