『現代版ウサギとかめの創作話〜第三話〜』
「よーい、ドン!」
ウサギさんは、ただひたすらに走り続けました。
かめさんは、また、だいぶ遅くなったのですが、ウサギさんは、とても満足そうにニコニコしてゴールの前で待っていました。
かめさんが、汗をかきながらたどり着くと、ウサギさんは、ニコニコしていて上機嫌の様子です。
かめさんが聞きました。
「今日は、ずいぶん機嫌が良いのだね。なんでそんなに楽しそうなんだい?」
ウサギさんはこう答えました。
「うん。昨日、君に教えてもらったように、今日ぼくは、一生懸命走って自己記録を更新したのさ。今までで一番速くこの距離を走ることができた!」
「ああ、それはよかったね!」と、この日は2人ともいい笑顔で終わりました。
さらに、かめさんは「明日も走らないか?」と提案するのです。
「きっと、かめさんは何か考えているのだろう?」と思い、ウサギさんも快く承諾し、また金曜日に2人で走ることになりました。
金曜日、スタートラインに立ったウサギさんは目を見張りました。