『ルノアールの経営戦略』
ルノアールは喫茶収入でなく受取補償金が利益の源泉だった
1店舗あたりの売上高が、競合他社と比べて明らかに低く、効率的な経営という観点では他社に劣っている。
そこで、ルノアールの決算書を読み解いていくと、もう1点、他ではなかなか見られない指標にお目にかかることができた。
それは「受取補償金」という項目だ。
この受取補償金の正体は「立ち退き料」である。
ルノアールが入居しているビルの賃貸人が、ビルの老朽化などを原因に建て替えをしたいと考えると、ルノアールは立ち退き料をもらってその店舗を撤退する。
それが、毎年のように計上されているのだ。
確かに、ルノアールは定期的に店舗を閉じている。
喫茶店を単なる作業スペースやくつろぎの場として考えず、その背景にある経営戦略に思いを巡らせれば、意外な面白い事実が見えてくるものだ。
【(株)銀座ルノアール「有価証券報告書・四半期報告書」】
MSNニュース記事より
2016年の私のブログの記事なので、現在の戦略は変わっているかもしれません。
しかし、確かに解体が見込まれる古いビルなら賃料が安い。
こんなビジネスモデルを、戦略的にやっているとしたら面白いですね!
社長の目線として、目先の商品やサービスにだけ注目するのでなく、違った角度から地の利やリソースを見据えて、事業を考える良い実例と思いました。