『コマーシャルインサイト』
“コマーシャルインサイト”をご存知ですか?
直訳すると「商業上の洞察」です。
顧客の痛みに聞け
今は、「モノが売れない時代」。。。
高品質やサービスも当たり前となり、どれを選んでも代わり映えしません。
このように、モノが溢れる中、消費者の必要とする商品やサービスは、「その需要を見つける」のではありません。
「すでにある需要からつくり出す」ことが必要となっています。
機能や品質が均質化され、消費者に重要視されるのは「価値」や「体験」。
消費者が必要とするものは何か?
つまり、「コマーシャルインサイト」を発見しなくては、新たな需要をつくり出すことは難しいのです。
身近な例として、最近、食べるようになったのですが、最近のカップヌードルがとてもおいしいと思いませんか。
我々年配者は、カップヌードルというものは若い頃に食べましたが、健康に問題があるので、あまり食べませんでした。
しかし、最近は、高級なカップラーメンが沢山あり、私もよく食べています。
特に、パラグライダーのフライト後に食べる高原でのラーメンは最高!です。
これは、メーカーのシニアに対する健康と高級志向をうまく取り入れた戦略でした。
話は変わりますが、飲食店向けの油のろ過器を製造している、あるトップメーカーがありました。
開発から20年が経ち、競合会社も出て来て、売れ行きがが鈍化して苦戦していました。
そこで、そのメーカーは機械の機能や性能でなく、飲食店が抱えるこの油交換の痛み、高温の油の交換の危険性に注目して製品を改良したのです。
安全な職場環境に注目した結果、また、販売を伸ばし始めたとのこと。
同じように、大戸屋レストランが2階や地下にあるのは、家賃が安いという点もさることながら、女性客がお店に入るところを見られたくないという心理をうまく解決したものだと言われています。
実は、その痛みに消費者自身も気がついていない場合がありのです。
常識や思い込みをやめて、「コマーシャルインサイト」を見つけてみましょう!